トライアルマシンのサスペンションに関するチューニング&作業例 
 他のカテゴリーと違いトライアルマシンはサスペンションの動きで障害物を越えたり発揮できるテクニックが違ったり
少ないストロークで仕事量の多い過酷な環境におかれるパーツです。KOレーシングはトライアルに理想的な
サスペンションを求めて日々研究を重ねています、その答えがこのページに満載です。
リヤサスに関するトラブルと対策フロントフォークも下方に追加。
SHOWA製リヤサスへの加工例
内部に入れるシールホルダーも削りだしで製作した物を
完全に固定してしまいますので動くことも無く設計どおりの
すばらしい基本性能を100%発揮させることができます。
超硬質アルミ削りだしのキャップは、金色アルマイト処理
温度変化に強いダストシールでホコリや泥水などの浸入
を防ぎ、ノーマルで起きる問題点をすべてクリアー。

分解も非常にやりやすくなるため、オイル交換なども
手間をかけずに作業することができ、めんどくさがりの
方にも喜んでもらっています。
¥26500税別
ロッドへのWPC処理後DLCコーティングを行ってみました
ダストシール&オイルシールに締め付けられて、動き出しの
サスペンションは、大きな抵抗と戦っています、ロッドに最新
のコーティング処理を施すことで、超スムーズな動きと
耐久性を確保できます。

同時にリンクのカラーにも同じ処理を行うことで、最高の
動きを実現。  多くのライダーから高い評価を得ています

新車から行った方が効果的です。 
RTLなど一般に使われている C型止め輪
こんな細い針金のような物一本で、伸びきった時の衝撃
を受け止めています。
これは角断面ですが、丸断面でも同様の現象が
起きてしまいます。

シールホルダー側の変形の様子
写真はRTL260Fの物 C型止め輪に食い込んだ後が
くっきりと見て取れます。

写真はホッピングなどでシールホルダーストッパーリングが
ダンパーボディーに食い込みそれによりシールホルダーが
わずかに傾き オイル漏れと 動きを損なう原因を
作ってしまった例。
 KOに送られてくるほとんどのサスがこのように
なっています。
 アルミボディー 鉄ボディー いずれでも起きています
こうなると単に分解してシール交換や小手先の対策では
すぐに漏れや作動不良を引き起こしてしまいます。

 なぜこのような問題が起きるのでしょうか?実は
どのサスペンションも、構造的には流用で、トライアル
専用に考えられていないからです、そこにはコストの
問題や、ある程度痛んだら、新品に交換することを
前提に決定されているからです、しかし、われわれ
一般ライダーは、湯水のごとくパーツをつかえるはず
も無く、動きの悪さを我慢しながら乗り続けなければ
成りませんでした。

 写真の上をクリックすると大きな絵が見られます。
で KOレーシングではこのように対策しています。
ストッパーリング溝上部分を切り取り その後旋盤に
セットしてねじ切り作業、写真は振れ止めの治具を
外した状態ですが 振れ止めを行いながら慎重に
行っています。
 しかし 軽量化のためにボディーが薄く作られていて
ネジを切るのに必要な厚さが確保できない物も有り
出来ない機種も有りますのでご相談ください。

 ネジきりが完成したら、ガスバルブ取り付け部の
加工をした後 鉄であれば特殊メッキ処理します。
 
メッキ作業まで終了したスコルパのリヤサス。
右の黒いのは A7075(注1)超硬質アルミから削りだした
シールストッパーキャップ、黒色アルマイト処理 内側に
ダンパーボディーに切ったネジのピッチと同じネジを切り
汎用の工具で締め付け 開放が出来るようにして
います、内部にはダストシールも見えます。


(注1)・・・市販アルミ合金中最も硬く強度の有る素材
リヤスプロケットやボルト アクスルシャフトなど鉄以上の
強度が必要な所に使われます。KOレーシングでは
輸入物ではなくJIS規格の国産品を使用 ばらつきのない
安心できる物を使用しています
硬質アルミから削りだしたシールホルダーとの三点セット
ホルダーの内部にはテフロンコーティングブッシュも
圧入 穴加工もシール用の穴とワンチャッキングで行い
ロッドを確実にセンターで保持できるように細心の
注意をはらっています。
 見ていただくとわかるように、C型止め輪などで止
めるのではなく 削りだしたストッパーキャップで止
めますので斜めになったり 変形したりと言うことが発生
しません。
組み立てた状態、ガスさえ抜けばいつでも安全に簡単に
分解 オイル交換 シール交換が非常にやりやすくなります。
 ただ内部パーツの単体販売はしていませんので
オーバーホールはKOレーシングまでお申し付けいただくことに
成ります。格安 最短納期で作業いたします。
 チューニング加工したものは、オイル交換のみであれば
¥6000円(税 送料別)です。
 全日本を戦うIAライダーに多く利用してもらっています。
シェルコの完成した物、ガスバルブもスマートに付いて
います、他にもスコルパSY250F SY250 TYS125F
GASGAS RTLなどで実績が有ります。
 何回オーバーホールしても漏れがとまらない 動きがおかしい
と思われた方は一度ご相談ください。
 古いテクノや ゼロなどでも可能です。
エア抜き加工
 パイオリ製フロントフォークに多く見られる「エア抜き」の無い
トップボルトに「エア抜きボルト」を加工して取り付けます。
 小さなことですが、徐々に高まる内圧を大気圧に戻す
ことは、サスのフィーリングを毎回同じに保つために非常に
大事な作業です。しかも、シールも長持ち。
 加工は治具に固定し、エンドミルを使用して、オーリング
のミゾ堀加工など精密さが要求されます、いい加減な加工
では、使用中に、オイルやエアが漏れて、サスの性能を
発揮させることができません。

 片側、1個当たり工賃・・・・¥1800 税別

 トップボルトを外してお送りください。
「エア抜き加工を」とオーダーください。